睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome, SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に止まったり(無呼吸)、あるいは浅くなったり(低呼吸)する状態が繰り返される疾患です。これにより睡眠の質が低下し、日中の過度の眠気、集中力の低下、身体的・精神的健康への影響が出ることがあります。
主に「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea: OSA)」と「中枢性睡眠時無呼吸症候群(Central Sleep Apnea: CSA)」に分かれますが、歯科治療で対応可能なものの多くはOSAです。
睡眠時無呼吸症候群は、ただ「いびき」や「眠い」だけの問題ではありません。無呼吸や低酸素が繰り返されることで、以下のようなリスクが高まることが報告されています
そのため、「いびき」や「朝起きた時の頭の重さ」「日中の眠気」などの自覚症状がある場合には、早めの受診・検査が推奨されます。
以下のような症状・兆候がみられる方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります
こうした自覚症状がある方は、専門機関での検査を検討したほうがよいでしょう。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、一般的には次のような診断プロセスが取られます。歯科医院でも、他科との連携のもとで診断支援や検査のお手伝いをすることがあります。
マウスピース作成をご希望の場合は、かかりつけの睡眠クリニックより紹介状をご持参の上ご予約をお願いいたします。
問診と生活習慣の確認
いびきの有無、睡眠中の呼吸停止の指摘、日中の眠気・疲労感、肥満の程度、飲酒・服薬歴などを詳しく伺います。
検査
重症度の測定
AHI(Apnea-Hypopnea Index:1時間あたりの無呼吸+低呼吸の回数)などで分類し、軽度・中等度・重度を判断します。
歯科的な口腔内検査
歯の状態(歯周病・欠損など)、噛み合わせ、あご・関節の状態を確認。マウスピースなど装置療法が可能かどうかの判断材料となります。
歯科医院で提供できるSAS治療の中心となるのが、オーラルアプライアンス(口腔内装置)、別名マウスピース療法です。スリープスプリントとも呼ばれます。
メリット
デメリット・注意点
以下は、当クリニックでの診療の流れおよび特徴です。患者様が安心して治療を受けられるよう配慮しています。
初診・問診
いびき・無呼吸の有無、日中の眠気、既往歴(肥満・高血圧など)などを伺います。マウスピース作成をご希望の場合は、かかりつけの睡眠クリニックより紹介状をご持参の上ご予約をお願いいたします。
口腔内・形態の検査
歯の状態、噛み合わせ、顎関節・舌・咽頭の解剖学的な特徴を確認。必要に応じてレントゲンやCTでの精密検査を行います。
歯科治療の実施
マウスピース作製前に虫歯や歯周病が見つかった場合、必要に応じて事前に歯科治療を行い、後から修正したり作り直したりしないような状態を整えます。
治療方針のご提案
検査結果をもとに、オーラルアプライアンス(マウスピース)、生活習慣改善等から最適な治療プランを説明します。
マウスピース作製・調整
個人の口腔内形態に合わせて制作し、装着感や効果を確認しながら調整を行います。
フォローアップ・効果測定
装置使用後の睡眠の質・無呼吸の頻度・日中の眠気などの症状を、定期的にアンケートを用いて経過観察を行います。必要があれば治療プランの見直しも行います。
マウスピース療法については、以下の点を確認しておくと安心です。費用や保険適用の条件はクリニックや地域によって異なります。
初めは違和感を覚えることが多いですが、装着感の調整や顎の前方突出量の少しずつの調整で多くの方が慣れます。舌やあご・口腔内の形によって調整可能です。
軽度〜中等度の閉塞性の場合に主に使われます。重度ではCPAPが優先されることがあります。医師・歯科医師と検査結果をもとに判断します。
マウスピース療法は「対症療法」の側面もあるため、使用を中止すると症状が再び出ることがあります。継続使用と定期的なメンテナンスが重要です。
市販品は個人の口腔形態に合っていないことが多く、効果が安定しないばかりか、歯や顎へ負担がかかる恐れがあります。歯科医師によるオーダーメイドの装置を用いることが安全です。
治療せずに放置すると、以下のような悪影響が現れる可能性があります
TOP